自作PCを組んでみた! Part1

はじめての自作PC体験記

はじめに

今回は何partかに分けて自作PCにチャレンジした際の記録を書いていきます。これから自作PCを組もうとしている方で、「何からやればよいかわからない」「どんな作業工程があるのか知りたい」という方向けの記事となっています。

Part1では、事前知識を書いていこうと思います。

予備知識

まずは自作PCに付いてザッと説明したいと思います。もうすでにいろんなサイトがこの辺説明しているので、わざわざ書くこともないかもしれませんが…。

自作PCとは

自作PCとは、パソコンを構成するパーツ(CPUとかメモリとか)を買って、自分で組み立て~セットアップまで行うものを言います。対の意味の言葉としては「BTOパソコン」があります。これはすでに組み上がった状態のもの(電源を入れればすぐに使うことができる状態)のことを言います。

自作PCのメリット

メリット1:オリジナルのPC構成にできる

自作PCの一番のメリットは、オリジナルのPC構成にできる点です。ゲーム環境用や映像編集用・配信用など、自分の用途に特化した構成にすることができます。また、見た目の部分も自由に選ぶことができます。自分のデスク周りに合った見た目にできたり、内部の光り方にこだわったりすることができます。
BTOパソコンでは、SSDやメモリの容量を増減させたり、CPUのグレードを変更したりすることはできますが、自作PCに比べると構成の自由度は少ないです。

メリット2:PCの構成を知ることができる

2つ目のメリットは、PCの内部構成を理解することができる点です。今回自分が自作PCに挑戦しようと思ったのもこれが理由です。(自分の仕事道具のことは知っておきたい的な。)パーツを購入するためには、パーツを選ばないといけませんが、選ぶためにはそのパーツのことを調査しないといけません。また、購入後も自分で組み立てることによって、PC内部でどのようにつながっているのかを知ることができます。
これらを知識として持っていることで、PCに不具合が起こった際も最低限のパーツの入れ替えだけで対処することができるようになります。(丸々買い替えようみたいな発想にはならなくなるはず。)

自作PCのデメリット

デメリット1:めんどくさい

自作PCのデメリット1つ目はとにかくめんどくさいことです。パーツの調査は最悪省くことができます。PCパーツ専門店に行って店員さんに一通り選んでもらえれば、とりあえず組み立ての段階に持っていくことはできます。しかし、組み立ては自分で行わないといけない上に、わかりやすいマニュアルもない場合があります。最近はPCパーツ専門店で組み立て代行サービスがあったりしますが、「そこまでやるならもうBTOで良くね?」となってしまいます。また、BTOでもゲーミング仕様なら見た目もカッコいいものがあるため、そこで差をつけれる部分もなくなってきているかなと感じます。

デメリット2:トラブルは自分で対処しないといけない

「めんどくさい」にも通じてくるところですが、自作PC組み立て中や、その後の使用中で起こる不具合は基本的に自分で調べて対処しないといけません。BTOなら初期不良の保証みたいなものがありますが、自作PCは自分で組み立てているためそういったものがありません。(パーツの初期不良の保証はパーツごとにあったりするけど。)自作PCのトラブルで一番多いのは「電源を入れたのに○○」ではないでしょうか?例えば、動かない・一部のファンしか回らないとかですかね。これらのトラブルに自分で対処しないといけない部分はデメリットになると思います。(これも含めて勉強だとは思いますが。)

自作PCに向く人/向かない人

以上のことを踏まえると、自作PCに向いている人は、PCの構成にこだわりのある人や組み立てに興味がある人と言えると思います。逆に向いていない人は、手っ取り早くPCを使いたい人になるかなと思います。
たまにいるのが、「同じスペックで費用を安く抑えたいなら自作が向いてるよね?」という意見ですが、これは間違いです。それなりのスペックのもの(価格でいうと10万円くらいから上のもの)は、自作でもBTOでもそんなに費用は変わりません。
この誤解が何故生まれたかですが、(あくまで個人の推測でしかないですが、)「自作PCだとひたすら安いPCが作れる」という話から誤解が生じたのではないかと考えています。自作PCだと、最低限Officeだけ使えるとかネットサーフィンだけできるとかであれば1-3万円くらいで組むことができます。つまりひたすら安く組むことができます。ここから誤解が生じて「同スペックでも自作の方が安くなる」という話になってしまったのかなと思います。
ですので、費用面でも自作/BTOで違いはありませんので、ほとんどの方はBTOパソコンで事足りると思います。

全体の作業イメージ

自作PCの作業は以下のような流れになります。

  1. スペックを決める
  2. パーツを選ぶ
  3. 購入する
  4. 組み立てる
  5. セットアップする

「2.パーツを選ぶ」は最悪店員さんに選んでもらうでも良いかもしれません。
(はじめてだとパーツ間の相性とか自信がないと思うので…。)

各作業ボリュームは「パーツ購入まで:組み立て:セットアップ=7:2:1」といったところでしょうか。はじめての自作PCだとどのようなパーツが必要か、そのパーツがどのようなものなのかを調べるのに時間がかかります。それさえ決まってしまえば、あとは買って組み立てるだけ。組み立ても決まったところに決まったパーツを設置していけば良いだけなので、そこまで時間はかからないと思います。(トラブらなければですが…。)

調査の仕方

パーツなどの調査は基本的にネットで調べれば良いと思います。しかし、自作PC初心者の方は何を調べればよいのか、どのようなことを頭に入れないといけないかがそもそもわからないと思います。そんな方へのおすすめは書籍を買うことです。ネットだと情報量は多いですが、乱雑かつ膨大過ぎて取捨選択ができずに結局理解できないと思います。書籍であれば順序だって記載されているため、理解しやすいと思います。書籍で最低限の知識を身に付けて、ネットで具体的・詳細に調べていく方法が良いと思います。

自分が自作PCの勉強に使った書籍としては以下になります。どの書籍もだいたい同じだとは思いますが、「自作PCとは」という部分から、各パーツの役割・スペックによる違い、組み立て事例などが載っていてイメージがつかみやすいと思います。

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自分の場合、自作PCを組んだのは2022/12月ですが、調査は2021年の段階から行っていました。調査したは良いものの、実家には置き場所がなかったため、引っ越してようやく組めるようになったといった感じ。なので、紹介している書籍は少し古いものになります。書籍内で紹介しているパーツは古いものが記載されているかもですが、自作PCの大まかな内容(どんな種類のパーツが必要か、組み立て方とか)はほとんど同じなので、基礎知識を会得するという目的であれば、これで問題ないと思います。(なんだったらこの書籍である必要もないです。)

ちなみに2022版も出ていいるようですね。
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最新のパーツの型番やスペックの調査まで書籍で完結させたい方は、2022版を購入して読んでみるのが良いと思います。

まとめ

自作PCの体験記と題して、今回は自作PCの予備知識を書いてみました。次回から実際に自分が組んだPCの実例を書いていきたいと思います。

Licensed under CC BY-NC-SA 4.0
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